1月2日はカメハメハ4世の妻だったエマ王妃のお誕生日だったそうです。
今日はお誕生日を記念して、エマ王妃が過ごしたサマーパレスが無料開放されるとのこと。
Hānaiakamalama(ハーナイアカマラマ・月の養子=南十字星)とも呼ばれるこの邸宅に「いつか行ってみよう」と思ってたので、この機会に行ってみることにしました。
エマ王妃はカメハメハ1世の遠縁で、1世の親友であり参謀だったイギリス人ジョン・ヤングの孫です。
叔父だったジョン・ヤングⅡからこの別荘を相続しました。
カメハメハ4世と結婚しアルバート王子を出産したエマ王妃ですが、1962年に4歳でアルバート王子を亡くし、翌1963年にはカメハメハ4世が亡くなります。
27歳で大切な家族を失ったエマ王妃の【家族で幸せに過ごした記憶】が残る夏の宮殿です。
場所はパリ・ハイウェイ沿いのヌウアヌ・バレー地区。
入口に小さな緑の看板が出ているらしいので、見逃さないように気を付けながら行きました。
無事に敷地内に入ってビックリ!
スゴイ車の数です。駐車スペースがない!
確かに朝のニュースで「今日は無料開放です」と中継していましたが、こんなに混んでいるなんて!
狭い敷地内で20分程待って無事に車を停めることができました。
駐車スペースは満杯です。
建物へは靴を脱いで入ります。
入口を入ったら、ちょうど日本語ガイドのツアーが始まったところでした。
日本の方が6名様いらっしゃいました。
ちゃっかり一番後ろからついて行きました。
まずは玄関の間。
両サイドにあるカーヒリは鳥の羽で作られています。
王族の象徴として儀式の時に使われますが、ナゼ鳥の羽だったのか。。。
日本語ガイドの方に教えていただきました。
正面の紋章は王家の紋章で、ハワイのモットーがしるされています。
次は右のお部屋です。
こちらは寝室だそうです。
コアの木で造られた大きなベッドが向い合せになっています。
横にはカメハメハ4世とエマ王妃の息子、アルバート王子の揺り籠があります。
玄関の間を挟んで反対側にはピアノがある客間があります。
今日はピアノを弾いてくれる方がいて、時折素敵な音色が響いていました。
ピアノの横には本棚があります。
エマ王妃は6000冊もの本を所有していて、のちに寄付をしたそうです。
その本が元になってハワイ州立図書館ができたそうです。
エマ王妃は病院や学校だけではなく、図書館の基礎も造っていたんですね。
この部屋には近年になって、アホウドリの羽で作られたカーヒリがありました。
確かにアホウドリっぽい色です。
客間の奥はマントの間です。
本当にマントがあります。
実物はもっと色が薄くなっていたのですが、写真では色鮮やかに見えます。
何か見えない力がカメラに宿ったのかしら?と思うほど綺麗に撮れました。
こちらはイイヴィの赤い羽根とマモの黄色い羽根で作られているそうです。
何万枚もの鳥の羽を使い、何代にも渡って作られたそうです。
マントの間を出ると中央広間です。
ここにはアルバート王子の名づけ親であるイギリスのヴィクトリア女王から送られた銀の聖水入れや
エマ王妃のアクセサリーや所持品などが展示されています。
中央広間を挟んでマントの間の反対側には裏寝室があります。
こちらはアルバート王子の寝室です。
ベッドの上にはカメハメハ4世とエマ王妃がカワイアハオ教会で挙式した時に着ていたエマ王妃のウェディングドレスがありました。
ストッキングや靴もあります。
この部屋にはアルバート王子の所持品が展示されています。
王子の服や消防士になるのが夢だった王子に送られた消防服があります。
王子のために作られたマヒオレ(ヘルメット)にはまだ鳥の羽が付いていません。
イエイエという植物で編んだヒモで形作られ、この植物の繊維の間に鳥の羽を挿していくそうです。
製造過程が見られる貴重な物だそうです。
中央広間にもどり、奥へ進むとエジンバラの間です。
ここは後から増築された部屋だそうで、他の部屋よりも天井が高いです。
部屋の左手には大きな飾り棚があります。
イギリスのアルバート王子とヴィクトリア女王からカメハメハ4世とエマ王妃の結婚祝いに贈られたものだそうです。
とても複雑な形をしています。
エマ王妃が弾いていたピアノは1801年にロンドンで作られた物だそうです。
手前の赤い椅子はリクライニングできるそうです。
この時代にもあったのですね。
ちょうど日本語ガイドツアーが始まる時に来られてラッキーでした。
いろんなお話を聞く事ができました。
普段はボランティアで日曜日だけいらっしゃるそうですが、今日は無料開放なのでいらしたそうです。
ガイドの方が「テラスから見えるお庭もステキなのよ」とおしゃるので、見に行ってみました。
テラスではお食事をされいてる方もいました。
ここで食べたら気持ちよさそうですね。
テラスの下に広がる公園には大きな木が何本もありました。
確か、大きな木はマンゴーの木とおっしゃっていたような。。。
奥には大きなハウ(バニアンツリー)が数本あります。
テラスの下には小さな小川が流れていました。
この場所はカメハメハ1世がヌウアヌ・パリまでオアフ島軍の兵士を押し上げた最初の場所だそうで、「とってもパワーがある場所なのよ」とガイドの方が言っていました。
私、ヌウアヌ・パリの戦いって、あちら側から崖を登って攻め入ったのかと思っていました。
こちら側から攻め上げて行って、あの崖から兵士が突き落とされたそうです。
知らなかった。
こんな静かな場所が昔は戦場だったなんて。。。
テラスをあとにして、邸宅の裏へ行ってみました。
裏にはお土産物屋さんとお手洗いがあります。
こちらのお土産物屋さんでカードを購入しました。
ハワイに来てからお礼の品につけたり、何かとカードを使うことが増えました。
初めて来ましたが、「夏の宮殿」というだけあって風が通って涼しく、気持ちのいいところでした。
特に隣の庭園(公園?)は気持ちが良さそうです。
今度は公園を見に来てみようかな?
サマーパレスの入口を過ぎた次の信号を右折すると駐車場があったし、隣にハワイ大神宮がありました。
そちらも気になるので、また来てみたいと思います。
QUEEN EMMA SUMMER PALACE
入館料: $10(5-17歳:$1)
開館日:毎日09:00-16:00(祝日は休み)
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