最近「カイマナ・ビーチでモンクシールが子育て中」というニュースを何度か見ました。
いつか見に行こうと思っているうちに子育てが終わってしまったら困るので、散歩がてら行ってみました。
ワイキキの東側、カパフル Aveから向こうはカピオラニ・ビーチ(クイーンズ・サーフ・ビーチ)、ナタトリアム(戦勝記念プール)、カイマナ・ビーチ(サンスーシ・ビーチ)があります。
パーク・ショアの前に桟橋がありますが、カピオラニ・ビーチにも桟橋がありました。
桟橋の右手、ホテルが立ち並ぶ方は大きな魚やハギがたくさん泳いでいました。
ワイキキの中心からチョット離れるだけで、水がとっても綺麗です。
今日は左手のカイマナ・ビーチの方へ行きます。
ハトの先導で砂浜に戻りました。
ハワイアン・モンクシール(ハワイモンクアザラシ)はハワイ固有のアザラシで、生息数はおよそ1400頭。
絶滅危惧種です。
主に北西ハワイ諸島(カウアイ島以北~ミッドウェー諸島)に生息していて、観光できる島に生息しているのは300頭程だそうです。
私が初めてハワイアン・モンクシールを見たのはカウアイ島のポイプでした。
鼻の穴だけ開け閉めしてドテーっと寝ていました。
のんびりした寝姿に「絶滅危惧種」という言葉は似合いませんでした。
オアフ島では最西端のカエナ・ポイントがハワイアン・モンクシールの保護区になっています。
10年近く前にノースショアのラニアケア・ビーチでカメと一緒に寝ているのを見たことがあります。
生息数を考えると、とってもラッキーなことです。
2.3年前にもワイキキ水族館の裏で寝ているモンクシールを見たことがあります。
もしかしたらそのモンクシールが子供を産んだのかな?
とりあえずワイキキ水族館の方へ行ってみました。
ワイキキ水族館の裏に着いて、ビックリ。
海の中に道がありました。
まるでハレクラニ・ホテル前のビーチみたい。
ハレクラニ前のビーチは「カヴェヘヴェヘ」と呼ばれる癒しの海です。
海底から淡水が湧き出ていて水温が低いので珊瑚や藻が無く、海底はキレイな砂浜になっています。
古代ハワイアンは過ちを犯したり病気になった時はカヴェヘヴェヘで海水に浸かり身体を清めたと言われています。
規模は小さいけど、こちらも同じ感じかな?
まさか水族館からの排水?なんてことはないと思いたい。
以前モンクシールを見たのはこの小さな砂地でした。
子育てだったらもっとゆったりしたビーチにいるのでしょうね。
ナタトリアムを通り、カイマナ・ビーチに到着しました。
ニューオータニ・ホテルの前に柵で張られた網があります。
きっとモンクシールに近づかないように張られた網です。
柵に近づいてみたら看板がありました。
今日も砂浜にいるといいなぁ~。
あ!いた❤
ちょっと遠いけど、いました。
砂浜で寝ている子供は結構大きくなっています。
子育て期間は6週間くらい。
子育て中の母親は通常よりも警戒心が強く攻撃性が高くなっているそうです。
近寄らず、大きな声や音を出さないように注意が必要とのことです。
波が来ても気にせず寝ている母親。
「攻撃性がある」というよりは「ほっこり」した光景です。
子供が寝返りを打ちました。
砂がついて完璧な保護色。
反対側から見た方が近く見えるかも?と反対側へ回ってみました。
回って来るのに5分程かかりましたが、まったく動きがありません。
ただでさえオアフ島での生息数が少ないのに、ワイキキ周辺で子育てをするのは本当に稀なことだそうです。
こちら側には見守りボランティアらしきご婦人がいて、周りの人にハワイアン・モンクシールの生態などを小声で説明していました。
立ち並ぶホテル群と多くの観光客がいるワイキキでハワイアン・モンクシールの親子が見られるのもあと数週間。
とっても貴重な光景でした。
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