ビショップ博物館でランチをいただいた後に向かったのは空港近くのサンド・アイランド。
ここにPolynesian Voyaging Society(ポリネシア航海協会)がありました。
このような所に入れるなんて・・・・・震えます。
ここではカヌーを作ったり伝統航海術の勉強が行われているそうです。
そして実際に講義に使われている教室でホクレア号の世界一周・Malama Honuaの映像を見ることできました。
たくさんの人の努力と勇気と優しさと想いに何度も泣きそうになりました。
途中、私の人生のヒーローの1人でもあるRichard Branson(リチャード・ブランソン)氏が映りました。
なぜ?と思い帰宅後に調べたてみたら、リチャード・ブランソン氏が持っているカリブ海バージン諸島の島にホクレア号が寄港したそうです。
その島は今年のハリケーン「イルマ」で壊滅的な被害を受けたそうです。
リチャード・ブランソン氏は「今までよりも良い島にする」と復興に意欲を燃やしているそうです。
エディ・アイカウ氏とリチャード・ブランソン氏、私の人生のヒーローのお2人が時代を超えてホクレア号でつながっていたことに感動しました。
映像を見たあとは外に出ました。
「もしかしたらホクレア号が係留されているかも?」と期待した方もいたようです。
ホクレア号は世界一周を終えた感謝を伝えるためにハワイの島々を周る「Mahalo Tour」に出ています。
だから残念ながらホクレア号はいません。。。
ところが、なんと姉妹船のヒキアナリア号が係留されいていました!
すごいすごい!こんな間近で見られるなんて!
しかもヒキアナリア号に乗せていただけるなんて!
夢を見ているようで、フワフワします。
帆を張っていないからか、テレビで見た時よりも小さく見える気がします。
このカヌー船には15名ほど乗船するそうです。
船上にはソーラーパネルがありました。
太陽エネルギーを使って通信やネット配信をしていたそうです。
甲板にはトイレやキッチン、キャプテン室がありました。
甲板にあるこのハッチを開けると、下には寝室がありました。
そちらも見せていただきましたが、なかなか狭いです。
船での生活はとても大変だと思いました。
これはマストです。
姉妹船と船名の響きから「女の子」というイメージでしたが、とても逞しいマストです。
甲板でホクレア号のキャプテンと乗組員だった日本人女性の方から沢山のお話をうかがいました。
そしてホクレア号の世界一周航海の目的の1つ「Malama Honua(地球を労わる・守る)」について「私達ができること」を話してくださいました。
それは、1人1人がシャワーの時間を1分短くしたり、ゴミを分別・減らす努力をすることだ、と。
正直ものすごい罪悪感です。
日本に住んでいたときはゴミの分別、食品トレーや牛乳パックのリサイクルをできる限りしていました。
ハワイでは分別が「缶・ペットボトル・瓶・段ボール」位しかありません。
食品トレーも牛乳パックもペットボトルのフタも同じゴミ箱です。
観光でいろんな国からお客様がやってくるので、分別・徹底は難しいと思います。
それでも何か、できることを探したいと思いました。
ヒキアナリア号の近くに他のカヌー船も係留されていました。
こちらは「ハヴァイイ ロア号」でした。
船名は長距離航海が行われていたことを示す伝説の船乗り「ハヴァイイ ロア」に因んでいます。
カヌーを作れるような巨木がハワイに無かったため、最初のホクレア号の船体はグラスファイバー製でした。
のちに更に伝統に忠実なカヌーを建造するための巨木を探していたところ、アラスカ州のトリンギット族が寄贈してくれたそうです。
1993年に完成したこのカヌー船は、トリンギット族にお礼を伝えるためアラスカに航海したそうです。
ハヴァイイ ロア号は現在メンテナンス中だそうで、マストが外されていました。
そのマストがこちら。
長いです。
そしてたくさんのロープが付いています。
このロープは全部、人の手で編まれたそうです。
途方もない人数と時間がかかったそうです。
多くのボランティアの方々により作られたそうです。
本当にすごいです。
ホクレア号は「ハワイの人達はポリネシア人である」というアイデンティティを確認するために始まったプロジェクトです。
その伝統航海術を使って世界一周を成し遂げたなんて!
いかに古代の海洋民族の航海術が優れたものだったか分かります。
そして、その航海を通じて世界中に地球環境について考える機会を与えてくれています。
今回の世界一周では日本に寄港しませんでしたが、2007年には沖縄、山口、横浜など日本各地に寄港しました。
今日のツアーには「横浜でホクレア号を見た!」という方も参加していました。
私もですが他の皆さんも大興奮の幸せな1日でした。
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